掲載日:2025年05月15日

エアコン設置工事の手順

設置前の準備編

エアコン設置工事は、取り付ける前の準備で成功の半分が決まるといっても過言ではありません。
まず行うべきは、設置場所の選定です。室内機は部屋の空気が効率よく循環するよう、障害物が少なく直射日光の当たらない場所に取り付けるのが理想です。一方で、室外機は風通しの良い場所に設置しなければ冷暖房効率が落ちてしまいます。

また、コンセントの位置や電圧(100Vか200Vか)の確認も必須。必要に応じて、電気工事士による専用回路の増設が必要となることもあります。配管穴がない場合は壁に穴をあける工事が必要になるため、マンションの場合は管理規約の確認も忘れずに。

取り付け作業編

準備が整ったら、いよいよ本格的な設置作業です。主な流れは以下のとおりです:

背板の取り付け(室内機の土台)
 水平器を使い、室内機が傾かないように壁に固定します。

配管・ドレンホースの準備
 冷媒配管、ドレンホース、電源ケーブルをまとめ、配管穴から屋外へ通します。水漏れ防止のため、ドレンホースにはしっかり傾斜をつけることが重要です。

室外機の設置
 水平で安定した場所に設置し、必要に応じて防振ゴムを使用します。マンションのベランダなどでは専用の架台が必要になることも。

配管の接続と真空引き
 冷媒ガスが漏れないようフレアナットでしっかり接続し、真空ポンプでエア抜きを行います。この作業は冷媒漏れや性能低下を防ぐ重要工程です。

電源接続と試運転
 電気工事士が電源を接続し、正常に動作するか試運転を行って終了です。

設置後のチェックと注意点

取り付けが終わったからといって、すぐに安心するのは早計です。以下のような設置後のチェックポイントも大切です:

冷暖房の効き具合に異常がないか

室外機や配管から異音・振動が出ていないか

ドレンホースからしっかり排水されているか(水漏れ対策)

また、設置後数日以内に不具合が出た場合は、早めに施工業者に連絡しましょう。保証期間やアフターサービスの有無も契約時に確認しておくことが、トラブルを防ぐポイントです。

さらに長く使うためには、年に1回程度のフィルター掃除や定期点検も忘れずに。とくに夏・冬の使用直前にチェックしておくと、快適な季節を迎えやすくなります。